メタノールが犯人?二日酔いになりやすいお酒はこちら──割と正しい?

 (コメントに突込みがあったので修正。ありがとうございます)

犯人はメタノール?二日酔いになりやすいお酒はこちら [GIGAZINE]

1987年には二日酔いはメタノールを酸化しホルムアルデヒドギ酸にする代謝によって起こり、メタノールの代謝が早い人ほど二日酔いに苦しむという説が提唱されました。この理論は、ひどい二日酔いを起こすといわれる酒ほどメタノール濃度が高いこと、メタノール代謝と二日酔いの進行が時間的に符合すること、少量のエタノール(ホルムアルデヒドとギ酸の生成を妨げる)の摂取が二日酔いに効くこと(いわゆる「迎え酒」)により裏付けられています。

 ははは、ご冗談を。

 迎え酒は神経を麻痺させて不快感を減らしてるって定説だった気がしたんだがなぁと。

 それに、メタノールって有毒だろ。飲んだら失明じゃなかったのかな。

 

 気になったので、色々調べてみた。

 

 1987のソースには、

Elimination half-life of methanol during hangover.
 と書いてあるけど、二日酔い時のメタノールの生物学的半減期(代謝による排出?)に関して書かれてるのかな?

 これを機械翻訳にかけましたが、赤ワイン? を飲ませてるみたいですね。

 そして、

Circumstantial evidence is presented to link methanol or its toxic metabolic products, formaldehyde and formic acid, with the pathogenesis of hangover.

 この部分。

 『状況証拠は、メタノールか有毒な代謝生産物質であるホルムアルデヒドと蟻酸が、二日酔いの発生に結びつくことを示した』

 確かにGIGAZINEに似たような事が書かれている。

 これは妙だ、と気になって赤ワインとメタノールでググってみたら……

ワイナリー便り vol.108 2005/6  [KIZAN WINE NEW!]

ワインの成分

2. メタノール

 ワインの生成過程でメタノールが発生してしまうんだとか。

 しかし、有毒な量ではない、と書かれています。

 他も調べてみると、飲用酒には極少量ながら、メタノールが含まれている事を確認。という情報がありました。

  ここですっかり忘れていた本文のソース、1997年の報告を見ると、真面目に書かれていました……迎え酒の効能が。実験の検証結果から来る、迎え酒の仮説? が。

 どうやら真面目な内容みたいなので、またもやググってみたら。

2 二日酔いの生じる機序  [レジデント初期研究用資料]

 2.5.2 メタノールの影響

 2.5.2.1 本当のメタノール中毒の治療

 こんなのが。

 他にもググってみたら『メタノール中毒では酷い頭痛を伴う』と書かれている情報が多数。

 『メタールとエタノールを分解する酵素は同一のもので、エタノールを多量に摂取する事で、メタノールの分解による蟻酸の発生を抑える事が出来る』とのこと。

 医学では割と常識だったんですね……

 

 総評ですが、

 頭痛はメタノール(蟻酸らしい)、だるさ(不快感)と吐き気はエタノール(アセトアルデヒドらしい)が引き起こす。

 これが真実に近い模様。

 今回のGIGAZINEの記事は割と正しかった、と言うことですね。

 

 

 しかし、これは有用な情報だ。

 頭痛が酷い人は、迎え酒をすれば抑制されるって事だしね。

 ただ、吐き気も強い人はどーすりゃいいんだろうね。吐き切ってからまた飲めばいいんだろうけど。(笑)

 

 実際には、酒類にはエタノールやメタノール以外にも多量の成分、物質が含まれているので断言は出来ません。が、状況証拠の一つとして、メタノールが悪さをしているんじゃないか、と思っておいて損は無いと思います。

 ソースも1987年のものと1997年のものですから、本当に間違いで、別の結果が出ているかもしれませんし。

 

 

 そして、この情報が物語る事実、それは……

 赤ワインを飲みすぎると失明する! ってことじゃなかろうか。

 や、恐らく、水かエタノールの致死量に達して死ぬ方が先な気がしますがね。

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コメント(9)

違う気がするけど :

このサイトによれば 
http://www.kizan.co.jp/monthly/0506.html
「メタノールはワイン中には非常に微量(30~35mg/L)」だそうです。
2リットル飲めば二日酔いになると思いますが、そのときに摂取されたメタノールは70mgだけです。エチルアルコールは、12%濃度として240gになります。同じ酵素が分解するのにメチルが残ってるとは信じがたいです。
ちなみに成人男性のアルコール分解能力はこのサイトだと1時間に体重の1万分の1だそうです。
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/hp/m/m358/topic/200704.html
赤ワインや白ワインは非蒸留酒なので微量の化学物質が山のように含まれています。他の物質が二日酔いにならないかどうかが不明なのにメタノール以外は考慮しないのも適切ではないと思います。

ふらっぐ Author Profile Page:

コメントありがとうございます。

http://health.goo.ne.jp/medical/search/10R11100.html
これによると、メタノールの分解により、蟻酸の悪影響が出るのは1日近く経過した後となっています。その中に頭痛や嘔吐などが含まれています。しかし、あくまでメタノール"中毒"の場合なので、通常の飲酒とは状況が違います。が、同時にGIGAZINEが提示したソース、1997年の物には、エタノールの分解速度とメタノールの分解速度の比較が掲載されています。
これらを信じるならば『エタノールが抜けきっても、メタノールが抜けきっていない場合がある』のではないでしょうか。

次いで、『非蒸留酒に含まれる微量の科学物質』について言及していますが、申し訳ない、全く考慮に入れていませんでした。
ですが、逆に蒸留酒の場合の二日酔いと言うのはどういうものなのでしょうか? まさか、蒸留酒では二日酔いが起きない訳ではないですし、蒸留酒にも非蒸留酒と似たような効果がある微量な化学物質が含まれているのでしょうか。そこを是非聞いておきたいです。

最後に、医療関係者でも研究者でないにも関わらず、ネットソースの事実かどうかも判らない内容を書いたことは浅慮と言われても仕方がありません。
修正と注釈を加えて置きます。

違う気がするけどの2 :

>浅慮と言われても仕方がありません。

別に問題ないと思いますよ。

>GIGAZINEが提示したソース、1997年の物

URLを教えてください

>蒸留酒の場合の二日酔いと言うのはどういうものなのでしょうか?

ラムもブランデーもウィスキーも蒸留酒なのですが、あの記事ではエタノールが多いことになっています。(他の蒸留酒より)
3つとも樽の色やキャラメル(色付けのインチキ)を足した結果で色や風味が発生します。(色付けは風味が劣ります)
どちらにしてもエタノールが樽やキャラメルに含まれているとは思えません。どこでエタノールが増えたというのでしょうか?

>蒸留酒にも非蒸留酒と似たような効果がある微量な化学物質が含まれているのでしょうか

形式的には、エタノールの沸点78.3°Cより低い温度で蒸発する化学物質は、蒸留で除去されないで残ると思います。(蒸留も色々な方法があるので一概に言えないので)
一番二日酔いすると書かれたブランデーは蒸留酒ですから

違う気がするけどの3 :

気がついた。

>これは1973年に20人に対し行われた実験の結果

二日酔いが酷いかどうかが、もともと主観だけなのに実験ではたったの20人です。知り合いには「美味しい赤ワインは二日酔いしない」とか言ってる人もいるし(爆

前提が大嘘なら途中がどんなに正しくても意味ないですね。

ふらっぐ Author Profile Page:

>蒸留酒
参考になります。
ところで、
>あの記事ではエタノールが多いことになっています。(他の蒸留酒より)
これはhttp://www.bmj.com/cgi/content/full/314/7073/2
に対してでしょうか?
上のURLの内容は、エタノール濃度には言及していない様に見えますが……

>前提が大嘘なら途中がどんなに正しくても意味ないですね。
1973年の実験では被験者20人、その上口頭を論拠にしています、確かに当てに出来ませんね。

違う気がするけどの4 :

>あの記事ではエタノールが多いことになっています。(他の蒸留酒より)

元のGIGAZINEのニュースを三段論法的に解釈した結果です。
メタノールが多いとは書いていませんでした。訂正します。

1.お酒を二日酔いしやすい順:ブランデー・赤ワイン・ラム・ウィスキー・白ワイン・ジン・ウォッカ・エタノール

2.ひどい二日酔いを起こすといわれる酒ほどメタノール濃度が高いこと

3.上記よりブランデーはメタノールが高いはず。

ふらっぐ Author Profile Page:

http://www.kizan.co.jp/monthly/0506.html

http://www.j-tokkyo.com/1997/C12G/JP09037759.shtml

ワインには30mg~35mg/L程度メタノールが入っているそうです。

そして、下の特許情報、

【0022】生成されたプラムワインを単式蒸留器で蒸留し、粗留ブランデーとした。メタノール濃度は、当該発明の方法で製造した蒸留酒では、117ppmと食品衛生法で定められた1000ppmよりはるかに低い濃度となった。

となっています。
全てのワインが上の値に収まるわけではありませんし、ワインの基準値が不明ですので断言は出来ません。
が、ブランデーの上限を1000ppmとしていることは、それに近い値になってしまう、引いては、ワインよりもブランデーの方がメタノール濃度が大きいのではないか? とはならないでしょうか。

違う気がするけどの4 :

>117ppmと食品衛生法で定められた1000ppmよりはるかに低い濃度となった。
この表現ならブランデー限定の話ではありません。すべてのお酒が1000ppm以下にしなさいということです。
1000ppmは、大雑把に言うと1000mg/リットルです。

仮に1000ppm近いとすれば蒸留すると濃縮されて30倍近く濃くなるということです。ウィスキーとビールは原料が基本的に麦で同じなのでこの推論に基づけば、ビールはウィスキーの30分の1でぐらいしかメタノールがないことになって二日酔いの要素はほぼなくなります。実際にはビールでも二日酔いになります。
(蒸留は酒の種類に関係なく技術的には同じ工程として考えて問題はないはずです)


ふらっぐ Author Profile Page:

>この表現ならブランデー限定の話ではありません。すべてのお酒が1000ppm以下にしなさいということです。
そうですか、よくわかりました。

実際、特許情報の欄にも117ppmの粗留ブランデーと書いてありますし、信じるならばその数値ですね。

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このページは、ふらっぐが2008年12月17日 00:36に書いたブログ記事です。

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